ルテイン嚢胞(のうほう)とは何?妊娠後注意したい症状とは

ルテイン嚢胞(のうほう)とは何?妊娠後注意したい症状とは

ルテイン

妊娠をすると、体の中では胎児の成長のためにあらゆる変化が起こります。

 

変化の中でも一番大きな影響を与えるのがホルモンの分泌量の増加で、思わぬトラブルや病気に見舞われることがあります。

 

その一つに挙げられるのがルテイン嚢胞というものですが、どのような症状があるのでしょうか。


ルテイン嚢胞は吸収しきれなかった血を覆う嚢胞のことです

ルテイン嚢胞は黄体嚢胞とも呼ばれるもので、名前の通り黄体に嚢胞ができてしまう症状です。

 

嚢胞(のうほう)とは、軟組織内に病的に形成された液状成分を持ち、液状成分周囲を固有の単層上皮に覆われている球状の嚢状物を指す。内容物が固体の場合は嚢腫と言う。
大部分において害は無く放置しても大丈夫とされるが、面積が大きなものや周囲の臓器との癒着を伴うもの等は手術による摘出を必要とする。また、極稀に癌に変化するものもあるとされる。類皮嚢胞・ 歯周嚢胞・歯根嚢胞・鰓嚢胞、正中頸嚢胞、側頸嚢胞、くも膜嚢胞などがある。
引用:wikipedia

 

黄体は卵巣の中に存在していて、ホルモンを分泌する器官です。

 

黄体にはホルモンを分泌する働きの他に、排卵による出血を一時的に溜め込むという働きもあります。

 

卵巣に溜まった血は、細胞に吸収されてなくなるのですが、量が多いと血腫ができてしまいます。

 

この血腫は時間の経過によって透明になり、最終的に薄い膜に覆われた嚢胞になります。

 

つまりルテイン嚢胞は、出血を吸収しきれなかったことで出来る嚢胞なのですね。

妊婦さんに対して基本的に害はないけれど注意は必要

ルテイン嚢胞にはホルモンの分泌液などの液体が詰まっていて、悪化すると中の液体が固まって嚢腫になってしまいます。

 

こう聞くと不安になるかもしれませんが、ルテイン嚢胞ができても基本的に害はありません。

 

大きさが7cm未満であれば、痛みなどの症状が出ることもなく、妊娠後16週を過ぎる頃には自然になくなります。

 

ただし、7cm以上の大きさになってくると、嚢腫が他の器官を圧迫して痛みが起こるかもしれません。

 

人によってはかなりの大きさになり、赤ちゃんの成長に悪影響を与える可能性があるのも事実です。

 

またルテイン嚢胞の根元がねじれると、黄体が破れてしまうこともあります。

 

ルテイン嚢胞自体はそこまで危険なものではありませんが、それでも正常な状態ではないので注意は必要なのです。

医師と相談しながら経過観察をしていきましょう

もともと痛みなどが起こらない病気だけに、ルテイン嚢胞による症状が出たら状態が悪化しているとも言えます。

 

ですので、妊婦検診などでルテイン嚢胞が見つかった場合は、放置せずに経過観察をしながら医師と相談して対処法を決めていくといいですね。

関連ページ

飛蚊症の症状はルテインによる改善の効果があるのは本当?
晴れ上がった青空や真っ白の壁などを見ると、ごまのような黒い粒や糸くず状の黒い線が見えるという方は飛蚊症かもしれません。飛蚊症の症状は、対象物によって現れたり現れなかったりするのでとても厄介です。そんな厄介な症状に効くと言われるルテインですが、本当に改善の効果はあるのでしょうか。
ルテインと白内障は関係があるの?予防や改善に役立つ栄養素
スマホやパソコンの普及によって、現代人の目は昔よりも長時間酷使されています。また、紫外線量も年々増えているため、ブルーライトと紫外線のせいで光老化が促進され、年齢に関わらず白内障になるリスクが高くなっています。そんな白内障の予防や改善に役立つと言われているのがルテインです。